あまりに充実の1週間を過ごしたため、完全なる燃え尽き症候群。まったく前に進めないので、書いて先に進もうと思います。



年末に代役で入った「てかがみ」カヨ役。過去にフラスキータ、ロザリンデと代役の経験はあるけれど、こんなに時間が差し迫ったのは初めてでした。オペラは1週間前となると、本番からさかのぼってゲネプロ、場当たり、オケ合わせ、通し稽古と稽古を積んだ最終段階に入るので、この時期は立ち稽古があまりないんです。
今回は最後の立ち稽古一回に間に合い、その日そのまま通し稽古。ほかに、特別にマエストロ稽古と一人場当たりを組んでもらうスケジュールで挑みました。
半ば呆れた口調で「よくやるよ」と同業者何人にも言われた事を思えば無謀なチャレンジだったのか。終わったいまは、引き受けた根性や勇気をほめてもらっています笑、安堵。
怖かったことは演出家とのやり取りに尽きます。つまり引き受けておいて役に立たないかもしれないという恐怖。
元役さんのお客さんがキャンセルして席がガラガラとか、またはいらしててもブーイングがくるかも?と可能性を家で話し少し怖かったですけど、ブーイングには笑顔で対応する練習して準備万端!!(実際キャンセルもなくブーイングもなく、でした)
演出家は突然入った人だからって中身への要求に容赦はないと思っていたので、柔軟についていけるかどうかが怖かった。理解出来たとしてもすぐにそのように出来るのかどうか。すぐ出来ないともう本番だし、試行錯誤とか言ってられない。
心配しても始まらず、やってみるしかなかったのですが、立ち稽古前日の緊張ったらありませんでした。立ち稽古当日も演じてみて最初にもらうダメ出し時間の恐ろしい事ったら。
結局、事前に説明を受けた段取り(決めごと)は出来るけどそれに中身が伴わないので、当然ながら滝修行かのように言葉を浴びまして(笑)、でも、とても分かりやすく通じる言葉なので理解できました。萎縮しすぎずに言われる事をやってみる事ができました。バリアを下げて真っ直ぐに向かい合えたと思います。
「バリアを下げて私らしくのびのびと向き合えばいい」とずっと唱えていました。これは前日のマエストロ稽古でマエストロ宅へ出向いた時に、ピアニストである奥様から言われた言葉。恐怖でバリアを張りがちですもの、大変にありがたい言葉でした。
またマエストロからは、演出家から言葉をもらえる段階には間違いなくいるのだからまずは堂々と歌ってやってみればいいんだと言ってもらっていました。「どんな化学変化が起きるのか楽しみにしている」とも。この言葉も大きかった。
マエストロご夫妻、主催、共演者、スタッフ、同業者から多くの励ましをいただきました。いつもの本番より、より多くの方達に支えられたと実感しています。幸せなオペラ歌手で終えた一年でした。こんな想いはなかなか出来ないと思います。幸せなオペラ歌手です。ありがとうございました。


リチャードの奥様の娘

カヨの孫

千穐楽は、影歌スタンバイのギリギリまで袖の隙間から舞台を観ていました。杉本監督を介してリチャードに、フィアンセ渡してくれと託した手鏡が、リチャードの娘レイチェルが持っていて。それが孫に手渡される瞬間まで見届けました。カヨはこの時成仏したのかな、清々しい気持ちになりました。
では言葉の滝修行をしてくださった演出家との写真でしめます⭐︎

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年末に代役で入った「てかがみ」カヨ役。過去にフラスキータ、ロザリンデと代役の経験はあるけれど、こんなに時間が差し迫ったのは初めてでした。オペラは1週間前となると、本番からさかのぼってゲネプロ、場当たり、オケ合わせ、通し稽古と稽古を積んだ最終段階に入るので、この時期は立ち稽古があまりないんです。
今回は最後の立ち稽古一回に間に合い、その日そのまま通し稽古。ほかに、特別にマエストロ稽古と一人場当たりを組んでもらうスケジュールで挑みました。
半ば呆れた口調で「よくやるよ」と同業者何人にも言われた事を思えば無謀なチャレンジだったのか。終わったいまは、引き受けた根性や勇気をほめてもらっています笑、安堵。
怖かったことは演出家とのやり取りに尽きます。つまり引き受けておいて役に立たないかもしれないという恐怖。
元役さんのお客さんがキャンセルして席がガラガラとか、またはいらしててもブーイングがくるかも?と可能性を家で話し少し怖かったですけど、ブーイングには笑顔で対応する練習して準備万端!!(実際キャンセルもなくブーイングもなく、でした)
演出家は突然入った人だからって中身への要求に容赦はないと思っていたので、柔軟についていけるかどうかが怖かった。理解出来たとしてもすぐにそのように出来るのかどうか。すぐ出来ないともう本番だし、試行錯誤とか言ってられない。
心配しても始まらず、やってみるしかなかったのですが、立ち稽古前日の緊張ったらありませんでした。立ち稽古当日も演じてみて最初にもらうダメ出し時間の恐ろしい事ったら。
結局、事前に説明を受けた段取り(決めごと)は出来るけどそれに中身が伴わないので、当然ながら滝修行かのように言葉を浴びまして(笑)、でも、とても分かりやすく通じる言葉なので理解できました。萎縮しすぎずに言われる事をやってみる事ができました。バリアを下げて真っ直ぐに向かい合えたと思います。
「バリアを下げて私らしくのびのびと向き合えばいい」とずっと唱えていました。これは前日のマエストロ稽古でマエストロ宅へ出向いた時に、ピアニストである奥様から言われた言葉。恐怖でバリアを張りがちですもの、大変にありがたい言葉でした。
またマエストロからは、演出家から言葉をもらえる段階には間違いなくいるのだからまずは堂々と歌ってやってみればいいんだと言ってもらっていました。「どんな化学変化が起きるのか楽しみにしている」とも。この言葉も大きかった。
マエストロご夫妻、主催、共演者、スタッフ、同業者から多くの励ましをいただきました。いつもの本番より、より多くの方達に支えられたと実感しています。幸せなオペラ歌手で終えた一年でした。こんな想いはなかなか出来ないと思います。幸せなオペラ歌手です。ありがとうございました。


リチャードの奥様の娘

カヨの孫

千穐楽は、影歌スタンバイのギリギリまで袖の隙間から舞台を観ていました。杉本監督を介してリチャードに、フィアンセ渡してくれと託した手鏡が、リチャードの娘レイチェルが持っていて。それが孫に手渡される瞬間まで見届けました。カヨはこの時成仏したのかな、清々しい気持ちになりました。
では言葉の滝修行をしてくださった演出家との写真でしめます⭐︎

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