
オペラ「てかがみ」は既に立ち稽古にも入っていますが、昨日はマエストロによる最終音楽稽古がありました。また、6公演のうち最後の2回が別の指揮者になるということで、その若手マエストロが指揮を振り、大御所マエストロは全体を見ているという稽古。
この作品を初めて本棒として振る若手マエストロにアドバイスも沢山なさり、その一つ一つが大変興味深いものでした。あぁ、オペラ指揮者って、歌い手とオーケストラと同時に二種類に対して意識を働かせて(わかってはいましたが)、同時に二種に対して振っておられるのか!
…とわかっているようで、どうなさっているか分かっていないので、私はほぉほぉと強くうなづきながら聞いていました。
私が振るわけではありませんが、初めてそのマエストロとアリアを歌った時になぜそう歌ってしまったか、なぜ身体がいつもと違うふうになったのか(良い悪いではなく)がとてもよく分かったのです。
わりと忠実に指揮に合わせる、合わせてしまうタイプ(のつもり)なので、指揮に左右されがちな私は分かっていた方がいいことが沢山ありました。
いやぁ、オペラって、指揮者の技量と歌い手の技量、他部署さまざまな技量が重なり合いかみ合って仕上がるんだなと、ほんとに今更ながら改めて感心していました。いい時間でした。
ちなみに、指揮法の常識に(東京だけかな?)イケブクロ、ムサシコガネイというワードが飛び出すのはツボでした笑
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