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オペラ歌手江口二美(えぐちつぐみ)の日々のいろいろ

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tsuguminae

Author:tsuguminae
ご訪問ありがとうございます。東京在住のオペラ歌手・声楽家の江口二美(えぐちつぐみ)です。
15年分のブログを引き連れてお引越しすることが出来
ず、2021年4月からこちらで新しくスタートしています。2021年3月までのブログは「旧」に残しています。
http://tsugumi-e.jugem.jp/

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舞台写真2

昨日はケート軍団をご紹介しましたが、今日は別目線で、裏話と共にご紹介します。


初めて使った小道具「蜘蛛の糸」、マジシャン用のものが用意されていました。無事に見事に蝶々さんにかかった様子↓


お能や狂言などでも使われることのある、ぷわ~っも紙の糸が放射されるアレです。マジシャンさんは、ティッシュを破って丸めたら手からこれが出る、みたいなパフォーマンスがありますね。
今回の舞台で私はタコ星人ですから、本来は「タコ墨を出す」のが演出家の希望でしたが、台詞は「蜘蛛の巣にかかった蝶々とはこのことだ!」とありましたから、最初からタコ墨はあきらめておられたのでしょう。本番のわりとギリギリにこれが用意されて、使うことに。
アンダースローなのか逆なのか、蝶々にどうかかるのか、出来ることなら上からパァーっと蝶々にかけてみたい。練習させて欲しいと申し出たけれど、高いからダメ、と。通し稽古2回とゲネプロ1回でマスターして欲しいと。その通し稽古に成功させるために練習したいのだけど…だめ。一つ100~150円らしく練習打ちさせられないとのこと。厳しい財政ですね汗


通し稽古であっても私にはぶっつけ本番です。初回はアンダースロー。結構簡単に広がったので、次の通し稽古は上投げをぶっつけで。なるほど、こちらもコツを得た。あとは、蝶々さんとの距離、どのあたりの上部を狙えばいいか、もうあとはカンです。


重要なことは、3幕に登場してからこれを投げて居なくなるまで、だいぶ長い時間がありました。その間ずっと右手はグーです。この小道具を投げるために親指で押さえ、それを残り4本の指で隠す。けっして開かない(開いたら蜘蛛の糸が出てしまう)。余計な力が入りました!


三重唱を聴き、アリアを聴き、自分が歌うデュエットが始まり長台詞、そして皆んなで歌う一曲とずっとグー。(指先まで使えないというのは演技の幅が狭まるんだなぁと実感)


そしていよいよ。


ぷわ~っ


と投げる。蝶々さんに絡みすぎて(処理に困るだろうと)申し訳ないくらいに毎回うまくいき、稽古2回、ゲネプロ1回、本番3回、最高でした。あ~緊張した。クライマックスに入る直前にずっこけるような失敗をしたら台無しだと、ここが一番緊張して居ましたもの。分身のみなさまにも、瞬間的に背中に緊張がみえる、と言われておりました。さすが、一心同体。


もう一つは、まあ青栁との共演でしょう。本物の妻が「本妻」として登場する状況。漫画的誘惑シーンや、漫画的ラブシーンがありました。共演者にも「どんな気持ちなのか?」とよく聞かれましたが、遠慮がいらないので楽で、余計なことを考えないからテクニカルに集中できてとても良い、そんな状況でした。






ブルーアイランドオペラ初参加の青栁は大変なことも多かったろうと思います。共演者にもスタッフにもよくしていただきました。


おつかれさま。








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